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憔悴する彼 

実に、ほとんど夫婦のような日々を過ごしながらアタシ達は幸せな時間を刻み続けていた

彼は、アタシと会っている時に妻や子供から電話が来ても迷惑そうに時にはイライラを隠そうともせずに手早く返事をして切る
家の事情でアタシと会えない日は一度も無かった

恐らくこの頃まで彼はアタシを全ての生活の中で一番に位置付けていたのかもしれない
それは、何を置いても彼自信の気持ちから来る行動でアタシはワガママを言う事なく「彼の女」で居ることができた

そんなある年の冬、いつものハードな「お国」の仕事中
彼自ら重大なミスを起こしてしまった
一般市民を巻き添えにするミスだった

アタシもその時に居合わせたけれど無謀な手段に出なければならない場面でもあった
彼だけでは無く、アタシを含め他の社員も皆「無謀」な手段ですでに仕事を進めていた

しかし、その無謀の結果何も無ければ「お国」はここまで騒がなかっただろう
無謀な手段を取らずに引き下がる事も許されず、しかし打つ手はもう無い時に「お役所」とは机上の理論しか出せない
と言うよりも、あの日役所は顔を出さなかった
ドチラにしても実際に仕事に携わる者の責任にしかならないのだ

こうなる前に幾度と無く「今日はあまりにも無理がある、役所の判断を早急に」と言う社員達の声は結局は届かず、なんとか乗り切るために最後の手段に出た彼自ら大変な事をしてしまった・・・

只事では済まない、誰もがそう思っていただろう

その日から彼の辛い日々が続いた・・・

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予定無しのデート 

2人のデートは平日1回、週末2日間はほとんど一緒に過ごす
別れる事になる直前までこのパターンは変わらなかった

平日は翌日の仕事の為大抵は朝帰り
週末はゴルフでもない限りは大抵が遠出していた
その遠出は全てが予定無し、行き当たりばったり
なのに、その全てが充実したものばかり

ある時は突然の川釣り!
アタシは海専門で川は未経験だけど2人で大はしゃぎしながら
川で餌釣りなんてした事ないのにエラクでっかい物が掛り
他の釣り人が居るにも関わらず「何か釣れた~~~~!!!ねーー何か釣れたってばーーー!!」と大叫びするアタシ
彼は真剣にHitしそうな場所に移動していたけどアタシの叫びに駆けつける

結局、アタシの方が何か知らないけれど沢山釣れたwwww
その獲物はホームセンターで炭と簡易七輪を買って海辺で焼いて食べた

又ある時は、海釣り専門(と言っても裏技)のアタシが急に「獲物取りに行こう!!」と言い出し
昼日中からいけない方法で超ド級の魚を2人で大量ゲット!!
彼は未経験だけど釣堀状態にこれまた2人で騒ぎまくっていたっけ。。。。
本来なら後ろに手が回ってもおかしくない行動を昼間にっ!!!
なんとその日は大きなイベントで地元の警察は総出だったらしい(笑)

早朝ゴルフにも良く行った
ラウンドを終えて近くの日帰り温泉で露天風呂に入り、休憩スペースで膝枕のままウトウトしたり

こんな風に常に行き当たりばったりで閃いたことを実行に移し、常に全力で騒ぎまくる2人だった
それでも、アタシが自分で一番以外だったのは

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お互い様 

アタシは自分の職業環境に、男性と2人で又は男性の中で楽しく過ごす事が当たり前と常に思っていた
恋愛感情を持たない相手とは仲間意識、同僚以外の何者でもない
そんな事に嫉妬するのはナンセンスと思っていた

けれど、そんな事百も承知のはずのPちゃんが以前に1人、そしてイケメン君をも本気で嫉妬する

後に引かない性格の彼はその後は別に気にしていないようだった
だけど・・・・・・
アタシにも彼の気持ちが判る時が来た

事務員の女の子が新しく入社してきた時だった

Pちゃんはその子が来る前の事務員にもアタシが入社する前に「手を付けていた」から
以前の子はホントに誰が見てもお人形さんのように可愛い子だった
でも、同僚達によると「性」に貪欲ならしく
言ってみればPチャンの「お遊び感覚」の女性版らしい彼女だった

アタシと付き合うようになってからPちゃんに
「あの子と寝た事あるでしょ?」と聞いた
「なんで?」
「Pちゃんが手を付けない訳無いもんね、アタシ確信してるモン」
「何年か前に一時期そーーなった時がある」と白状した
彼女は「いろんな男性と寝てみないと判らないし、人生勿体無い」と言っていたらしい
ん~~可愛い子は何を言っても男達が群がるものなんだわ~~うらやましっっ

こんな彼が新しい事務員が来て気にならない訳が無いとアタシは読んだ
ただ、長年彼を見てきて「俺の女」が居る時期には他の女には手を付けない男だった
「俺の女」が居ない時期には多方面で「落とす事を楽しむ」男

それでも同じ事務所にいて、新人に仕事を教えるウチに・・・・無きにしも非ず!!
アタシは彼に思いっきり釘を刺しておいた

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お弁当のお返しが・・・・ 

アタシ達の仕事は当時、冬季にお国からの仕事を請け負う事があった
期間は1週間から10日続く物で夜間から朝に掛けて毎晩毎晩、時には昼間の仕事と併用する日もあり皆クタクタになる事もしばしばwwww

その当時Pちゃんはその仕事の統括としてみんなの指揮を取っていた
普段から仕事には情熱を燃やす彼だが、ミスは許されない重大な役割に日が経つにつれピリピリしてきたのが分った

時に「瞬間湯沸かし器」になる彼の事はみんなが分っていたけれど、その後ケロッとしている事や結果的に成果を出す事でやはり信頼される上司ではあったようだ

ある日とうとう「瞬間湯沸かし器」になってしまった。。。。。
確かにここまでミスも無く運んでは来たが、だんだんと社員も疲れと同時に動きが散漫になる
それが重大なミスに繋がると分りつつも結果を出さなければ次年度からの仕事に影響が出る
重圧の中で彼のイラつきも分るが、アタシは従業員みんなの気持ちも分る

そんな中、とても今聞くまでも無い事をある1人の従業員が彼に聞き始めた
それは、買出しのPちゃんの分の弁当の中身の事wwwww
何度も聞き返すうちにPちゃんは
「んなもん自分で考えて買って来いーーーっ!!!何でもいいって分らんのか!!!」と
やってしまった

仲間内では疲れや不満がある時のこの彼の言葉にブーイングが裏で出始めた
中には明日から仕事に出ないと言う者、親切で聞いているのに怒鳴る事ないだろと言う者
大抵はあまりここの会社が永くない若手故にPちゃんの姿を知らないことから来るブーイングだったが、中には「今、しつこく聞くほどの事じゃないよなぁ~~アイツもさ」と言う人もいた

そんな事を目の当たりにしながらアタシは次の日から彼に弁当を作って行った
彼は普段弁当は持ってこない人
これには、事の他喜んでくれた

そして必ず「今回の仕事で貴方と皆のイライラとストレスが一番のミスに繋がるから」と言うメッセージを一言と栄養剤を添えて・・・・

その空の弁当箱は次の朝返して貰い又晩に詰めて渡すの繰り返しだった
そして必ずメッセージに返事が書かれていた
やっと今日の明け方でハードな日々が終わる日

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企業の中での「男」とは 

アタシの勝手な解釈かもしれないけれど、企業の中で増してや中間管理職ともなると「男」は女性のようにウダウダと社内の事は周りに話さない、イヤ話せないんじゃないのかなぁぁ・・・

特に家に帰って妻に、社内で苦悩する自分をアレコレ話さないような気がする
単なる愚痴や社員の事位は話しても、内部に於ける自分の辛さはそうそう曝け出せないような

女性はその点あーだこーだと友人と「喋る」事で結構ストレス解消になっているもの
男性は社内の友人にさえ本音は明かさずにいるんじゃないのかな?

と言うのもアタシとPちゃんはそんな意味でもより深く繋がれたような気がしていたから

アタシ達が働く会社は本社と系列会社2つで地元に3つの会社があり地方にも個々少数ではあるが支店があった
その中の1つの社内で彼は平の労働者から中間管理職になった人
アタシは只の平社員だけど、同じ会社と言う事で阿吽の呼吸で分かり合える

彼はよく社内の上層部の事を話してくれたし、中間の立場として苦しい胸の内も話してくれた
確かに彼は上からも下からも信頼が厚く、それに答えるようにやり抜く男だった
それ故に胸の鬱積もあっただろうと思う

平社員のアタシに話してもどーしてあげる事もできない
けれど、系列会社の同期や家で弱音を吐く男じゃないだろうと言う事は察しがついた
だから内情が把握できて、少しでも鬱積を吐き出せるアタシが彼にとってあの時は「癒し」だったのかもしれない(ちょっと自惚れすぎかなぁぁ)

彼はどうしたら底辺を支える、直接仕事に携わる平社員達と会社が良い方向に進むかをいつも考えていた
だから、アタシにも皆がどう思っているか等を聞いてきた
アタシは絶対彼と付き合う中で社員の個々の話はしなかった
馬鹿話はしても仕事上や社内の個人が関係する話はしなかった
彼が事細かに話してくれるのに申し訳ないと言う気持ちはあったけれど、いつも「アタシにとってPちゃんは上司!敵だから仲間の事は話さない」とよく言っていた

けれど、全体的に会社と従業員が良い関係になるようとのアドバイス的な話だけはしていた

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風夏

Author:風夏
恋が恋しい今日この頃


(注・上記はイメージ画です)

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